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屋上の君 (KCx)

屋上の君 (KCx)

屋上の君/瀬川藤子
中編の表題作は、作者の言うように確かに難産だったんだろうなあ、と思わせるものがある。かなえちゃんが何であるにしろ、自分の感情を持つ相手に「消えなさい」はないわなあ。でもまあ子どもを守るってそういうもんかも。日和らず、なりふり構わず。消えているより引越しさせる方が難易度高い気もするが(笑)、がんばれ春菜。短編の「きずのあと」のほうが私には面白かった。こちらのたまきも清太を守るためには戦うことも辞さない構えで立ち向かう。でもむこうのお母さんがしっかりした人でよかったのう。