読了本
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/11
- メディア: 単行本
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まだ戯作者として売れっ子になる前、若き日の柳亭種彦が主人公。時代ものとしては微妙なところも多いけど(種彦がぜんぜん旗本の殿様に見えなかったりとか)結構おもしろかった。しゃばけシリーズよりはライトながらもミステリしてるし。事件を推理するんじゃなくて、どうしたら戯作の筋として面白いかを考えることで真相に近づいていくというのが一風変わっている。直子との合作シーンは盛り上がったなあ。結局、畠中さんも書くのが好きで止められないクチなんだろう。
- 作者: 竹内真
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学校司書として高校の図書室に採用された詩織。司書の資格はないが、人一倍のやる気と物怖じしない性格で図書室を運営していく。いろいろな本がネタになっているのは面白かった。とくに星野道夫さんのくだりとか。マガーグ探偵団も読んでみたくなった。しかし残留思念を読み取れるって設定はいらなかったのでは? 好奇心から利用者の貸出履歴も探るし、人の気持ちも読み取るしではちょっと共感できない。逆になんで元夫にだけそんなに無関心・無頓着なのかと不思議に思った。永田さんのことはあそこまで興味を持って探したのにな。