読了本
- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 文庫
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シリーズ5作目。なんか今回、妙にコワかったんですけど……! 学校の怪談がテーマであっても日常の謎ものに近いオチになるかと思ってたから、予想外のヘビーな展開に背筋がゾッとなった。悪霊化した犯人が校舎を徘徊しだしても不思議じゃないレベル。ってそれじゃゴーストハントシリーズだよ。作中では「十二国記」推しだったけどさぁ。それはともかく、葉山くんてば柳瀬さんへの思いを自覚したってマジなの? なら何でそこからまったく進展しないのっ!? 次の巻では少しは動くのかなー。まあ柳瀬さんの本気度もよく分からないんだけど。しかし伊神さんの私生活が干物すぎて泣けた。
- 作者: 松木武彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/27
- メディア: 単行本
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文章が硬くないので読みやすい。かなにできる言葉はなるべくひらいてある。古墳は「こふん」とする訳にいかないもんなあ。未盗掘古墳を発掘するにあたって「そのための理屈はいろいろ考えたが、最後に背中を押したのはロマンだったかもしれない」という正直さに好感をもった。好奇心や功名心よりロマンのがましでは。それでも発掘しないで埋め戻すのが主流って、考古学者さん奥ゆかしすぎませんか。しかしどこかで踏ん切りはつけないと学問が進まないよなあ。宮内庁との攻防もあるし、古墳発掘は墓荒らしとの非難を受けたりもするし、いろいろと大変。