読了本

天冥の標?: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標?: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標 4 機械じかけの子息たち/小川一水
ちょっと忘れかけてた≪恋人たち≫がここで登場。ラバーズ、意外と歴史が浅かった(?)のね。しかしまさかまるまるセックスの巻になるとは思わなんだ。演技・実験的な空気がつねに漂っているから、意外なくらいエロくはないんだけど。無(低)重力空間での性が描かれるあたりがSFらしい。しまいにはキリアンの絶倫っぷりに食傷気味になったものの、それも伏線だったとは。ラゴスが第1巻の終盤で見せた態度もここに繋がってくるとは。とは言えまだまだ謎は深まるばかり。《石工》もそろそろ出てくるのかな……。にしても、ここまで科学が進んでも冥王斑ウイルスは無効化できないもんなのか?