読了本
- 作者: 大山淳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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シリーズ3作目。こないだ2作目のドラマ版を観たけど面白かった。やっぱり映像なじみしやすい話なのだと思う。でも今回はシナリオっぽさはだいぶ抜けてて、小説として違和感がなく読みやすかった。事件のほうは都合よくリンクしすぎな気もしたが、美形トラック野郎とメインクーンって組み合わせの妙には感心しきり。はやく映像で観たい! 百瀬と亜子の仲も、一時はヒヤヒヤさせられたものの(悪気がなくてもアレはないわ……)いい感じに進展した。百瀬ホントにラッキーだよ。次の巻あたりで母親問題も動くだろうか?
- 作者: 深津十一
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/03/11
- メディア: 単行本
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あんまり「このミス」大賞に信を置いてないんだけど、これは面白かった。どっちかっていうと「日本ファンタジーノベル大賞」っぽい作品。装丁からしてもっとホラー度が高いのかと思いきや、意外なほどコミカルで何度も吹き出した。キャラの立たせ方が超うまい。赤子石と、香玉のパチモンを割るくだりは圧巻だった。ただ肝心の童石は、ちょっと安易かなと……。生成の因縁は蛇足というか、謎のままでよかったというか。でもオチに持ってきた死人石の種明かしはちょっと衝撃的だった。そうきたか! 次作もこういうテイストの作品だとうれしいな。
- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もっとあま〜い話が集まるのかと思っていたら、みんなそこを外していこうとしたのか予想以上にしょっぱい話が多かった。柴田よしき「融雪」がいちばん正統派の和菓子小説(?)でよかった。次いで小川一水の近未来SF「時じくの実の宮古へ」が面白かったけど、これは別に和菓子がネタである必要はないよね。畠中恵「甘き織姫」は日常の謎ものとしてなかなかよくできてた。しかし坂木さんのいう「文体に水分を感じるあの作家さん」って誰の事だろう。