読了本

喪失〔ハヤカワ・ミステリ1866〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

喪失〔ハヤカワ・ミステリ1866〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

喪失/モー・ヘイダー著、北野寿美枝訳
イギリスが舞台のキャフェリー警部シリーズの五作めだそうだが、事件が単独で手に汗握る面白さ(決して警察はバカじゃないのに、最後まで犯人に翻弄されまくる、その無力感たるやもう。でも諦めたらそこで試合終了ですよ!)なのと、キャフェリーのプライベート方面にもひとつの決着がつくので、ここから読んでもしっかり楽しめた。もう一気に読んでしまった。ただキャフェリーってそれほど魅力的な主人公じゃないよな。ハンサムらしいけど気短かで怒りっぽくて。あ、でも犬には優しいんだった! 初期の巻にはウォーキングマンが出てこないなんてクリープのないコーヒーだなあ、そんならポケミスでは3作目から訳してくれれば充分オイシイなあ。しかしこの著者の経歴はすごい。