読了本

狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)

狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)

狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南/輪渡颯介
シリーズ4作目。子どもが殺される話と動物が殺される話はイヤ度3割増しなんだよなぁ……。でも笑いどころもたくさんあったし、ラストで意外な人が活躍するので後味の悪さもふっとんだ。シリーズとして厚みが出てきた感じがするな。怪異方向への想像力が豊かすぎる甚十郎にも春が来るか、と思われたが……うん、ここはやはり酒だな。たぶん怪談もたっぷりついてくるよ、がんばれ甚十郎。今回は大矢博子さんの解説も面白かった。たしかに逆読みしたくなる。続きも早く出ないかなぁ、と思ったら来月に皆塵堂の新刊が出るのか。楽しみ!