読了本

百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)

百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)

百物語 浪人左門あやかし指南/輪渡颯介
シリーズ2作目。極度の怖がりの甚十郎が代理で出席することになった百物語の会で事件が起こる。和泉屋が語る怪談の内容もだけど、参加者からして妙に偏っているので、そこに何か仕掛けがあるんだろうと思っていたら……。しかし一晩で百話も怖い話するってのは体力いるよねぇ。怪談としていちばん怖かったのは木戸番小屋の爺さんが話した覗く子どもの話。丑の刻参りの女の話は、怪談そのものよりも爺さんの話の持っていき方が面白かった。左門が関わるととたんに面白くなるなあ。