読了本

カンパニュラの銀翼

カンパニュラの銀翼

カンパニュラの銀翼/中里友香
なんだかものすごく不思議な本だった。このお耽美な表紙は、合ってるような合ってないような……。アガサ・クリスティー賞受賞作なんだけど、どちらかといえば日本ファンタジーノベル大賞っぽい作品。怪奇・幻想・哲学・SF・冒険・歴史とさまざまなカラーを持つ中でミステリ色がいちばん薄いし。でも面白かった。読み終わるのがもったいないくらいだった。文書も少し変わってて、独自の世界がある作家さん。しかしこの賞、黒猫シリーズといい何故かポーの影響が強い作品ばかりが集まりつつあるね。アガサも草葉の陰で苦笑い?