読了本

半七捕物帳 年代版〈2〉

半七捕物帳 年代版〈2〉

半七捕物帳 年代版〈2〉/岡本綺堂
今回は三遊亭圓橘さんの解説も面白かった。“全作品に宝石のように散りばめ”られた“半七の無駄のない江戸弁”、がまさにこの作品の大きな魅力だと思う。もっさりとしたところが全然ないんだよな。「それほど思い詰めたら仕方がねえ。まあ、思い通りにかたき討をおしなせえ」……とかね。かっこいい。「正雪の絵馬」のオチがもの哀しくて印象に残っている。「吉良の脇指」もラストはあっけなかったけど犯人のふてぶてしさに凄みを感じた。あまり聞いたことのない出版社さんなのでググってみたら、このシリーズは8巻まで出す予定とのこと。がんばってほしい。

ぶたぶたカフェ (光文社文庫)

ぶたぶたカフェ (光文社文庫)

ぶたぶたカフェ/矢崎存美
シリーズ15作目、らしい。昔1、2冊読んだだけで設定も忘れてしまってるが、話が分からないこともなさそうだったので読んじゃった。だってパンケーキが美味しそうだったんだもん。朝は断然ごはん派だけど、これはグラッとくるわ。ところでぶたぶたさんてホントのホントにぬいぐるみなの? 中年男が魔法あるいは集団幻覚かなんかでそう見えてるだけとかじゃなくて? いつのまにか妻子がいるし。泰隆の母親の激高っぷりにはちょっとびびった。