読了本・コミックス

さらば、やさしいゆうづる (KCx)

さらば、やさしいゆうづる／有永イネ
短編集。小川洋子のコミカライズもいい出来だったけれど、オリジナルだとこんな作風なんだ、と結構びっくり。痛くて、少し不思議で、どこかユーモラスで、あたたかい。あとがきまんがで２度びっくり。才能のある人ってすごいな……いずれも漫画描き始めたばっかりの人の作品とは思えん。表題作もしみじみ良いが（『たぶん開けても何も入ってなかったんじゃないかな』のとこがじわりと重い……）、「ひとつめは木曜になく」のひとつめさんが何度見てもキモこわで忘れがたい。「はたらくおばけ」の社訓には笑ってしまった。プロの心霊サービスて（笑）。