読了本

金春屋ゴメス (新潮文庫)

金春屋ゴメス (新潮文庫)

金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 (新潮文庫)

金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 (新潮文庫)

金春屋ゴメス/西條奈加
金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚/西條奈加
こないだ西條姐さんに一生ついてく宣言をしたものの、そーいえばまだデビュー作読んでなかったっけ、出版当時はえ〜なんちゃって江戸ものか〜と思ってスルーしてたんだよな、それでいて「しゃばけ」は読んだのだから私のへそ曲りもいいかげんだ……とか思いつつ手に取ったら続編までイッキ読みしてしもた。異世界SFファンタジーの皮を被った時代小説じゃん! 確かにこれは「日本ファンタジーノベル大賞」でなければ世に出てこない作品だわ。松吉による時代劇テイストなども入って軽めの雰囲気にはなってるけど、根っこはしっかりしてるから「なんじゃそりゃ」感がぜんぜんなく、それでいて鬼赤痢の顛末などは「こういう設定」じゃないとできない展開になってて、ひっじょーに面白かった。そしてゴメス、いやさゴメス大明神、今まで読まずにいて面目次第もございませんっ(土下座)。今は本格的な時代小説に舵を切ってて順風満帆の姐さんだけど、なにとぞゴメスシリーズの続きも……!