読了本

すかたん

すかたん

すかたん/朝井まかて
面白かった〜! 若くして後家となった江戸っ子の千里が、慣れぬ大坂で生活のため商家の女中となって苦労をするんだけど、次第に自分の居場所ができてきて、苦労の質が変わってくるあたりからはもう一気に読んでしまった。自分のためじゃなく他人のために苦労する、その苦労が実を結ぶと何倍も嬉しい。お家さまの志乃もかっこよかったが、青物狂いの若旦那がまたキャラ立ってて楽しいのなんの。クライマックスの「はっきり言わんかい、屁たれがっ」ってヤジに激しく同意しながらニヤニヤニヤニヤ。このくだりだけでご飯3杯いけるというもの。