読了本

造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈下〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈下〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜(上・下)/連城三紀彦
今月のダ・ヴィンチのミステリ特集を見てて、そういえばこれ読みたかったんだったと思い出した。 文庫版ではちょうど下巻から、万華鏡の絵柄がガラッと切り替わるみたいに話が変わる。今まで見ていたものがまったく別の世界となった驚きにページをめくる手が止まらなかった。評判が高かったのもうなずける。ただ最後の章はなんとなく蛇足っぽく感じてしまったなぁ。確かに更なる変化を見せてくれるのはすごいのだけれど、個人的には雪の駅のシーンで終わったほうがすっきりしてるし余韻も残ってて好き。