読了本

天使のテディベア事件 (創元推理文庫)

天使のテディベア事件 (創元推理文庫)

天使のテディベア事件/ジョン・J・ラム著、阿尾正子訳
結婚26年目にしていまだにアツアツらぶらぶなライオン夫婦が自作のベアを出展するため参加したテディベア・ショーで殺人事件が……。シリーズ2作目。どきどきわくわくする面白さ。主人公のブラッドはとっても“いい性格”をしているので、何度もニヤリとさせられた(しょーもなー、って失笑含む)。事件の様相も込み入ってて先が読めなかったし、途中から手を組む刑事たちとの連携プレーも楽しかった。特にデルキャンブレはいいねえ。続きが楽しみ。

狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎 (講談社文庫)

狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎 (講談社文庫)

狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎/山本兼一
シリーズ1作目。武士の魂・刀がテーマ(でもチャンバラはなし)の連作短編集。縛りがあるなかで、毎回コミカルだったりほろ苦かったり、色っぽかったり痛快なコンゲームだったりと、これだけバラエティがあるのはすごいな。正宗・村正・虎徹といった有名どころの歴史から真贋・良し悪しの鑑定まで、刀剣にまつわる様々なうんちくも楽しめた。バランスがいいから突出したところはないが面白い。これ舞台は幕末なんで、同じころ京都では古道具「とびきり屋」が商売してるんだよねぇ。どちらのシリーズも好きだ!