読了本

オオバンクラブ物語(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

オオバンクラブ物語(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

オオバンクラブ物語(上・下)/アーサー・ランサム著、神宮輝夫訳
ノーフォーク湖沼地帯を訪れたDきょうだいの冒険譚。いや、むしろ彼らはゲストで、クート(オオバン)と称する地元っ子たちが主役だな。しつっこいマーゴレッタ号との手に汗握る追跡劇が見もの。ピンチの連続! 子どもたちに冒険の舵をとらせる“提督”もいいねえ。ランサム・サガに登場する大人たちってたいてい子どもにとってはよき後援者なんだよな。まあ大おばさんは別として。ところで翻訳は、ちょっと直訳的なカタカナが多くて読みにくい感じがあった。前からそうだったかなと思ったら、かつては岩田欣三さんの訳で、今回は神宮さんが新しく訳出しなおした? んー、神宮さんの翻訳は好きだけど、児童書だし「ツバメ号」に「ヤマネコ号」なので、ティーズル・ティトマス・デサンドグローリの各船名なども和訳してくれたほうがよかったような。