読了本

猫は知っていた 仁木兄妹の事件簿/仁木悦子
下宿先で起こった殺人事件の謎に兄妹が挑む。このシリーズのいちばん楽しいところは雄太郎と悦子のコンビネーションのよさだ。へんにベタベタしたり、コンプレックスを抱いてたりということがなくて、いつも自然体で、互いに認め合ってるのが気持ちいい。ケンカのあと「やっぱり兄貴だ」と和解するシーンでは雄太郎のほうも「やっぱり悦子だ」と思っていたんだろうな。巻末に載ってた当時の新聞広告がおもしろかった。