読了本
- 作者: 沢村凜
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本
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旅行先のパリで恋人・里見の言動はひどく“恩知らず”に見えた。だが実は彼女には人に言えない“秘密”があって……。端正で品のある雰囲気が好ましい連作恋愛ミステリ。面白かった。彼女の秘密を説明するのに佐々木倫子の漫画『代名詞の迷宮』があげられるんだけど、あの作品がそういうものだとは思っていなかったからちょっとびっくりしてしまった。あっちは基本コメディだしね……でも確かに本人は悩んでいたっけな。3話目の「チャンスの後ろ髪」が秀逸だった。“茹で卵”と言われてることがラストで利いてきてて。
- 作者: 西條奈加
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本
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訳ありの豪商を、訳ありの御師が護衛しつつ、蛙講のめんめんと連れ立って伊勢へと向かう。そこに待ち受けるものは……。弥五さんかっこいいなオイ。伊勢詣でにまつわるトリビアがあれこれ盛り込んであって面白かった。とはいえ旅情はもう少し盛り込んでもよかったかも。そのへんは割とサラっと描かれてるので「移動した感じ」が何だかあんまりしなかった。それと、もっとブチの活躍がみたかった!! 綺麗に終わっているが、弥五さんの人生はこれからなので続編が読みたいなぁ。『烏金』もスピンオフがあったし、ぜひ。