読了本

七人の敵がいる

七人の敵がいる

七人の敵がいる/加納朋子
フルタイムで働く母親が学校や地域のサポートを任意でありながらも半ば強制的に背負わされる。そんな現代日本の現実をリアルかつコミカルに描く。最初は貴重な時間を無駄に使わされ、子どもを盾にとられた形の陽子を気の毒がりつつも、譲るということを知らず敵を作ってばかりな性格がちょっとしんどいなーと思っていたのだけど。陽介は実は、のあたりからいろんな側面が見えてきて、痛快な場面もあったりしてなかなか面白く読めた。しかし複雑怪奇な世界だね、って他人事ですみません。女の集団わたしも苦手だし……。個人的には不慣れな新人でもつとまるよう、スリム化マニュアル化だいさんせい。まあ問題は誰がそれをやるかってことなんだけど。