読了本
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 単行本
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冒頭の変死、これが今回の“事件の発端”なのかと思ったら、ミステリ的には展開せず。これはもう徹頭徹尾“医療小説”だった。でも普通なら超退屈であろう厚労省主催の会議をこれだけドラマチックに読ませるのはすごいね。田口センセのいかなるときも熱くならない薄ぼんやりとした視点がいい感じ。で、誰が「イノセント・ゲリラ」なんだろうと思ってたら……。他人の良心を当たり前のものとして享受してると後でツケが回ってくるというのはあるだろうなあ。シオンは結局出番なし?
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 単行本
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海堂ワールドのガイドブック(2009年春までの)。作品世界はいまも拡大中で、意図的な配置と入り組み方はまさに曼荼羅図のよう。宝島社以外から出てる作品もみんな繋がってるのか。さらに本の中だけでなく現実世界とも繋がりはじめてるんだね。海堂さん、すごい行動力。ヒストリーと自作解説は、凡人には密度が濃すぎてオウッとなったが、すごく分かりやすくて面白かった。短編で速水が伝説作ってたとき、田口センセもちゃんと活躍してたのに思わず拍手。