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ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算米澤穂信
古典部シリーズ最新刊。星ケ谷杯は千反田が何らかのリアクションを起こす前にホータローが探偵としてふるまえるようにするための舞台設定でもあったのかな。まわりくどいな! と思わずつっこみたくなってしまったけれど、まあそれがほのぶの持ち味だ。ところどころ、思わず笑ってしまうような「居心地のよさ」があるおかげで、裏にあったものの苦さが引き立つ。ひなちゃん考えを変えてくれないかな……ホントに頑固な子だよ。だからこそ先輩の姿を身近に見てまなぶべきなのに。それにしてもえるかわいいよえる。省エネ主義のホータローを動かすのは、やっぱ愛よね愛!