読了本・コミックス

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ　I ／ヤマザキマリ
三宅乱丈と似た匂いを感じる、と思ってたら巻末エッセイに「友人」と。類友かい（笑）。浴衣をローマ風に着こなすシーンと、どうやって帰るつもりだニホンザル！に爆笑した。早晩ネタが尽きそうな気もするのだがどう続けるのかな？　まだまだ柚子湯とか檜風呂とか砂蒸し風呂とか、ローマに持って帰れそうな“文化”はあるけども、パターン化しちゃうとつまらないからなぁ。ともあれ「マンガ大賞2010」の受賞おめでとうございます。これのようなキャッチーじゃないけどやたら“濃ゆい”作品がクチコミで広がってくのは面白いね。

高杉さん家のおべんとう 1

高杉さん家のおべんとう １／柳原望
あ、この感じはやっぱり野中健一さんの著作に繋がるものがあるなぁ。巻末に“ネタ提供してくださる地理学の先生方”……とあるが、温巳のモデルのひとりなのかも。非常に無口な久留里だけどネームが饒舌だからバランスがとれてちょうどいい感じだ。このニュアンスはたとえば小坂さんみたいなキャラでは出ないと思う。たんに奥ゆかしいわけじゃない、複雑な内面も隠し持ってるようだし。ごく当たり前な「食」がドラマを地に足ついたものにしてるところもいい。価格だけじゃないおトクさを久留里と一緒に学びたい。

サマーウォーズ (2) (角川コミックス・エース 245-2)

サマーウォーズ　２／杉基イクラ
１巻は丁寧に描いてるところに好感を持ったのだが、２巻はその丁寧さがあだになって、ちょっともたついてる感じがするかな。事件が起こったのだから、もすこしスピーディーな展開になってほしい。でないとせっかくの田舎ののどかさが生きないのでは。あと、この暑い盛りにおばあちゃんは……とずっと気になってたから、正直「よくやった翔兄ぃ」と思った(^^;。さりとてキング・カズマが負けても困るし。後がないじゃん、どうなるの！？　映画版を観てないので次の最終巻が楽しみ。