読了本
- 作者: R・F・ヤング他,ジャック・フィニイ,中村融
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: 文庫
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タイムトラベルもののアンソロジー。本邦初訳のロバート・F・ヤング「時が新しかったころ」がいちばん好き。分かりやすかった、といってもいいのかも。オチがぴんとこないものも割とあったので(これは私にSFマインドが欠如してるせいだけど)……「出会いのとき巡りきて」とか「むかしをいまに」とか。ヤングの短編はあんまりガチガチじゃないのが親しみやすく、どこか胸をわくわくさせるような、チャーミングな雰囲気が楽しかった。恐竜のいる時代にまさかの子どもたちを発見して「いったいこの二人は白亜紀後期に何をやっているんだ!」とつっこむ主人公の図、に冒頭から笑ってしまった。奇想コレクションの最後の1冊、ヤングの短編集が待ち遠しい。