読了本

園芸少年

園芸少年

ひょんなことから園芸部員として活動することになってしまった少年たち。魚住作品にしては何となくぬるい……?(最近の作品は読んでないけど)が、なかなか面白かった。大和田と庄司の言動がとてもユーモラス。まあ高校生男子にしてはやや草食系すぎるきらいはある。園芸に関する諸々もかなり表面的な描写でしかなく、そこが重要という訳じゃないから仕方ないかなとは思うものの、もうちょっと土の匂いがほしい気もした。

1983年刊『コロボックル童話集』所収の2作に加筆修正し、村上画伯の描きおろしイラストをつけた「コロボックル物語」誕生50周年記念作品。物語じたいは古いもので、絵本だけにボリュームも物足りないけれど(どちらも長編の第一章って感じだ)私は読んだことがない話だったので嬉しい。画伯のコロボックルは黒目がちなところが可愛いよなぁ! 人間の子どもたちは白眼がちなんでアレだが(笑)。しかしこのあとがき……新作書く気はないよって念押しなのかねorz。