読了本

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

イッキに読んでしまうともったいないから、逸る心の手綱を引きしめつつ進んでいる。前作のおわりで、エリンとリランの居場所はもはや天地のあいだに無いような気がしてしまっていたのだが……あーそうか、真王かシュナン派の大公軍のもとに戻ればそれでいいのか。とりあえずは。ってそのとりあえずの間にまさかイアルとあっさり結婚してるとは……! しかもその過程がさくっとすっとばされているとは……!! まあ回想でチョロっと語られたりするたびにゴロゴロ転がりたくなってる私はどーせ上橋さんの手のひらの上ですよ、ええ。「国家」と「戦争」がかなり重たく物語にのしかかって来ている。エリンが今度はどんな結論を導き出すのか、そして祖先が王獣と闘蛇にほどこした“仕掛け”とは何のためのものなのか、はっきりするのが楽しみなような怖いような。