読了本

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

ふー……面白かったなぁ。とくに何が起こるわけでもないのだけれど、作品のなかに漂ってる空気が心地よくて、ふくふく、ぬくぬくといつまでも浸っていたくなった。笑わせる意図は作者になかったのだと思うが、安藤さんからの電報じみたメールの文面にはぶふっと吹きだして、しばしジタバタ悶絶した。分かりにくいよ！　なんて不器用な、めんどくさい人なんだ。「月舟町・三部作」の二番めの物語だそうで。さっそく一番めと三番めも読もう。ていうか他の作品もぜんぶ。作者の吉田さんがクラフト・エヴィング商會の人というのは何となく知ってたが、小説を読んだのは初めて。