読了本
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: 文庫
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人と獣とでは思考回路が異なるのだとしても、しめすべき喜怒哀楽や親愛の情に違いはないのだから決して通じ合えないわけじゃない。ただ、人が社会で生きる限り、手に入れた牙や鉤爪を使って破滅に突き進まないでいるのが不思議なほど難しいだけで。あの後、状況は少しでも変わったのだろうか? 通じ合えなかった人と人とは少しでも歩み寄れたのだろうか?
文庫あとがきにはこの物語が「化けていく」過程が書かれていてちょっと身震いがした。そして! ハードカバーで読んだとき、私が渇望しながらどうしても想像することができなかったエリンとイアルの未来が、続編では描かれてるってゆーじゃありませんか! なんとまあ……。上橋さんはドSだと恨んだこともあったけど撤回します。あなたは慈愛の天使! さー続編にとりかかろう。
- 作者: 高田郁
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: 文庫
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話はまだまだ続くようで嬉しい限り。天満一兆庵の若旦那の登場が待たれる(……生きてるよね?) 忍び瓜はさっそく試してみよう。命名「ありえねぇ」のくだりには笑ってしまった。そういえば恐妻家の戯作者・清右衛門てどうも『椿説弓張月』を書いたあの人っぽいな。小野寺さまも実在の人物だったりとかするのか?