完結。だけど第二部に続きそうだよな?
ソニンは十八歳まで王子に仕えるという話だったのだし、世情もいまだ流動的だし。第4巻でクワンとイェラが出会うくだりは面白かった。視線のぶつかる先に火花が散るようで、その迫力に
ソニンとイウォルがかすんでしまったくらい。セオはそれぞれを虹色石、金剛石に例えたけれど、いくら宝石とはいえ磨かなければ光らない。さまざまな壁を乗り越え、ふたりが人間的に大きく成長したことは確かだ。
ソニンが遊学から戻ればイウォルの活躍の場も増えるだろう。思春期を迎えたふたりの関係がどう変化するのかも気になる。ああ、続きが読みたいなー。『
ソニンの青春』『
ソニンの幸福』『炉辺荘の
ソニン』……とまではいかなくても、あともうちょっとくらいは。最終的にシリーズ中いちばん好きなキャラはクワンとなった。セオとセットでね!