読了本
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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善意を向けていたもの、悪意を発散していたものがガラリと入れ替わる瞬間は怖かった。基本、相手のことはとりあえず信用するものだが、そこにつけこまれるとなぁ……。誰かの死を願い、それが間接的にでも叶えば人は重い十字架を背負うことになるのかもしれない、でもこのケースは……。不幸の中にわずかでも幸せがあるとすれば、それは家族の絆だ。断末魔に毒を注ぎ込んだハブのニュースはストーリーと重なるが、あの一言が真実とは限らないよなぁ。あああ、すっきりしなくてもどかしい。