読了本

理屈が通らねえ

理屈が通らねえ

二文字厚助は先進的な知識を持つという旅の算法者を追っている。我こそはとの自負があるからだ。だが理屈の通らないことが嫌いなため、宿泊先で揉め事があるたびつい首を突っ込んでしまって……。話が進むほどに面白くなっていった。揉め事もいろいろだし、アクションも増えるし、厚助の心情なども描き込まれていくしで。クライマックスは十字環の解き方なのだが、高度すぎてふたりが何を話しているのかぜんぜん分からん(笑)! 結末も爽やかなほろ苦さを感じさせてよかった。この作者のほかの作品も読んでみよう。