読了本

裁くのは僕たちだ (ミステリ・フロンティア)

裁くのは僕たちだ (ミステリ・フロンティア)

裁判員制度をテーマにしたミステリ。プロローグ読んだときは可愛い表紙にだまされた、これからこのアタマ悪そうな犯罪のあれやこれやに付き合わされるのか、と読み続ける気力が三割方減退したものの、進んでいくうちに実はなかなかクレバーな犯人が背後にいるらしいと分かってくる。途中で止められなくて思いっきり夜更かし。いま眠くてたまらないが面白かったから悔いはない。しかしやっぱり裁判員なんてなるもんじゃないな、と思ってしまった。あんなドラマティックに証拠を覆せるものならやってみたいけどさ。
気が付けば玉木宏主演で脳内ドラマ化して読んでた。いつもオートマティックに脳内マンガ化ばかりしてどんだけマンガ脳なんだよ自分、と思ってたけど実写化もするんじゃん。よかったよかった(?)。実際には冒頭のアレは映像にできないだろうけど(観たくないし)。あの子の安否をずっと気にしてたんだが、たぶんあそこでもう……。この作者のほかの作品も読んでみたい。

カカシバイブル

カカシバイブル

カカシの写真集。マネキンを使ってると何故かほとんどホラーかオカルトの世界になるのに(植物巻きつき系の40、43ページのが怖かった)、電車と一緒だと旅情が醸しだされて一気になごみ化するのが不思議。写真1枚1枚に対して写した人の思い入れや撮影地の印象などのコメントがあるとよかったと思う。撮影ポイントは巻末に一覧があるけどね。