読了本

積み重ねてきた歴史によって独特の“場”が形作られているのが学校だと思うのだが、鳳城学園はまだできて間もないのと、創立に特殊な意図があるらしいせいで「なんかヘンな場所」という雰囲気が抜けなかった。それが変化したのは姫神が出現してからだなぁ……あれで一気に泉水子がこの学園に根づいたような感じがした。泉水子は自分の殻を破ろうと模索しているけれど、そのたびに姫神も生じてしまうのだろうか? 真響たちに知られるのも時間の問題という感じがひしひしと。でもだからって深行の言うように不仲になるってこともないと思うが、どうなのか……。そして深行が小姓から騎士に昇格できる日はいつ? 泉水子は深行を気にしはじめているのに、彼が惹かれてるのは姫神のほうで、微妙に食い違ってるよーなのが何だか危なっかしい。はじめてシリーズ、次は「はじめてのペット」あたりだろうか。もちろん和宮のことですが。