読了本

マイマイ新子 (新潮文庫)

マイマイ新子 (新潮文庫)

昭和30年代の片田舎に暮らす新子は感情が揺れ動くたび額がわのマイマイ(つむじ)の毛が逆立つ元気旺盛な女の子。著者の幼少期を投影しているそうだ。トトロの出てこない「となりのトトロ」という感じでほのぼのと懐かしい雰囲気の物語。「お米一升もって家出した」には共感、というか過去のトラウマを思い出した。子どもの頃って理路整然と話せないから大人に事情を分かってもらえなくて、よく理不尽な叱られ方をしたっけなあ。弟妹がいると上の子は「小さな大人」として扱われるし。あとあれだ、シゲルは新子が好きなんだよね。大庭賢哉の表紙イラストも可愛くて書店の平台で目立ってた。

ウー・ウェン流 おかず2品のお弁当 (講談社のお料理BOOK)

ウー・ウェン流 おかず2品のお弁当 (講談社のお料理BOOK)

お弁当作りも慣れるといろいろ欲が出て、品数を増やしたり彩りを考えたりしはじめる。するとさらに手間がかかって大変に……。だが腹もちのよさを重視、すきまがあっても気にしないというウー・ウェン流はある意味目ウロコだった。シンプルなのにちゃんと美味しそうに見えるもんね。ただやっぱり油と肉を豪快に使ってるので高カロリーなのは否めない。表紙のえびフライ弁当は推定800kcalはあるだろうな。味と食感のバランスについてはとても勉強になった。大事なのはメリハリ、応用して私も「潔さのあるお弁当作り」を心がけたい。