読了本
- 作者: 諸田玲子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/08/19
- メディア: 単行本
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- 作者: 金庸,岡崎由美,小島早依
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
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物語はわりとあっさり風呂敷たたんで終るが、承志を李自成に就かせてしまったうえは話を発展させようもなかったのかも。何鉄手あらため何煬守の活躍がもっと欲しかったのは作者も同じだったのか、『鹿鼎記』にふたたび登場してるらしい。そういえば金庸作品は『鹿鼎記』だけ未読なんだよな。もったいなくて。
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amazonでは文庫版の書影が出ないので楽天の画像を並べてみる。ちょっと小さめだが骸骨が次第に肉付けされてく様子がわかるだろうか。確かに金蛇郎君は3巻のエピソードまで描かれて初めて生身の人間らしくなるかも。温儀とのメロドラマをひっくり返すような何紅薬への仕打ちには思わずのけぞった。人間ってほんと善悪で割り切れない生き物というか……それでも夏雪宜は邪悪というより、どこまでも自分のやりたいようにやっただけ、みたいな単純明快さがあって憎めない。金庸のキャラってみんなそんな感じではあるけど。