割といつも通りの人々のゆるゆるな日常が続く。なんか安心する。オカちゃんのことはもうちょっとビシッと決めてあげてほしい……ハルキでと言いたいとこだが、ハルキ以外で。妹より気働きしてるのに給料は一緒かよー、というねねちゃんの苦悩に思わず同調。
シリーズ第3巻。緊張感のない主人公も嫌いじゃないが、襲(かさね)が出てくる話が緊張感があって好き。アキラは素地が極上なだけに成長するためのハードルが高く、話をそこまで盛り上げるのが難しそうだ。しかし切るための道具なのに斬れば悪というジレンマが刀の魅力を醸し出すのかねえ……。
独眼龍の物語が佳境に入りつつある。十歳そこそこで世情が見えてるというのは辛い。そこがかっこよくもあるのだが。あと話がけっこうシリアスなだけにオタクねたにどう対処していいか分からないときがある。義姫の
横山光輝化とかどーなのよ。愛姫のロリっぷりとか。おもろいけど
タカラヅカで取り上げられるのは無理そう。
サムライが近未来に来ちゃう「○○○○の缶詰」が忘れがたい。歴史に影響なさそうな人物なら未来の人間が好き勝手していい……と考える人々の存在に衝撃を受けた(まあまっとうな奴らではなかったのだが)。そんなの分かんないじゃないねえ? めぐりめぐって何が起こるかはさ。「リコーダー」のあんずの伴侶もちょっと納得いかなかったり。現実はそんなものかもしれんけど。
死んだものをよみがえらせたい。そういう思いは誰しも持つのではなかろうか。だがよみがえらされた当の本人は……どうなのかなあ。嬉しい場合もあるかもだけど、一度死んでみたらばそんなに生に執着しないかもね。シリーズ完結なのはちょっともったいないけれど、これ以上
福助が人間の都合で振り回されるのは見たくない気もする。