読了本

電脳コイル 4 (トクマ・ノベルズEdge)

電脳コイル 4 (トクマ・ノベルズEdge)

「つまり電脳メガネはWii Fitだったんだよ!」「な、なん(略」まあこの物語でのメガネ使用は子どもに限られるので、当初の目的は児童の体力増強であってもいいかもしれないが、なんか釈然としない。でも小説としては巻を重ねるごとに面白くなっていると思う。キャラたちが他者に対してむやみに見くだし目線なのは相変わらずだが、なぜかナメッチだけが異質。いきいきと“まかない”について語る姿がまぶしい。後半、電脳肝試しの最中に起こった怪異には背筋がぞくぞくした。夕焼けのオレンジは痛みを伴うほどに切なく、怖いまでに懐かしい。