読了本

新刊が出るまえに既刊を読破したかったけど間に合わなかった。いいや、ゆっくり読も。読み飛ばしてはもったいないし。この巻は今までとはガラリと雰囲気が変わって、舞台が異国の無法地帯ならば馴染みのキャラも宗介だけ。なのに妙にしっくりくる。陣代高校での10ヶ月間が奇跡に思える。それにしても私はちょっと賀東さんをナメてた。ポニーっ子……ないと思ってたこういう展開は! ひとりぼっちの宗介も可哀相でたまらない。いやーこんな状態で続きを1年とか待たされるんじゃなくてよかった。それだけは遅れてきた読者で得をした。

風の陰陽師〈2〉ねむり姫

風の陰陽師〈2〉ねむり姫

闇の孕み子、夢魔、血吸い蝙蝠などなど、妖魔の描写がなかなかエグい。けっこう大変な事件が立ち続けに起こるのだけど、いつも割とあっさり解決してしまうなあ……という印象。拷問を受けた多城丸の怪我とか心配してたら、意外とすぐぴんぴんして出てきたし。あと晴明がいい子すぎて何だかフビン。咲耶子のことなども、もうちょっと黒々ドロドロとしたものを内部にかかえてみたりしてもいいような。でも次巻は平将門が登場ということで楽しみ。