読了本

盗まれた御殿 (創元推理文庫)

盗まれた御殿 (創元推理文庫)

今いちばん続きが気になる作品なのでがつがつ読んじゃう。なぜこれがセーラ&マックスシリーズと呼ばれてるのか分かってきた。出会いはお互い印象よくなかったのにねえ。変装後の一幕は楽しかった。やっぱりこうでなきゃ。舞台となっているボストンは古くて人工密度の高い街らしいのだが、同じアメリカが舞台でもシカゴ郊外に住むチャーチルのジェーンシリーズとはかなり雰囲気が変わる。日本でいったら東京山の手と埼玉ベッドタウンくらいイメージが違う……のかな?

ビルバオの鏡 (創元推理文庫)

ビルバオの鏡 (創元推理文庫)

下宿を友人にまかせ、ともにアイアソン埠頭の別荘を訪れたセーラとマックス。気持ちは固まりつつあっても未亡人になったばかりのセーラはなかなか踏ん切りがつかない。そこで怒涛の展開ですよ。わーもうページをめくる手が止まらない。邪魔が入りまくりの前半、障害が立ちふさがりまくりの後半に悶絶しそうだったが、そこはマクラウドなので心配ご無用。育ちがよく少女っぽい可愛らしさを残すセーラが大人の女性としての強さを発揮するのが痛快だった。ローマックス老人もいい味出してる。