読了本・コミックス

コルセットに翼 1 (プリンセスコミックス)

ヴィクトリア朝末期、親を失い監獄のような寄宿学校に入れられた少女の運命は。いやー「小公女セーラ」より非道いな！　コルセットという、この時代の文化の外から見れば醜悪な拷問具としか思えない道具が少女たちの置かれた境遇の象徴ともなっているのだが、それを逆手に取ってきそうな強さが彼女らにはある。もとなおこ作品には珍しいツリ目ヒロインと下半身不随らしいミスター・バードがどう関わってくるのか、今後が楽しみ。

赤髪の白雪姫1 (花とゆめCOMICS)

ラブ色の希薄さと堅実な展開に味がある異世界ファンタジー。これでもかというくらいしっかりしたヒロインが壁にぶち当たって出す答えがいちいち新鮮で爽快。絵柄や作風に癖がなく、地味ではあるけど面白い。系統としては緑川ゆきあたりに繋がりそうな期待の新人。木々が女だと三話目くらいまで気付かなかった。読切「八月の四季彩」は可愛らしく、教条的なところがないだけに読みやすくてよかったと思う。

乱飛乱外(4) (シリウスKC)

婿入り大作戦がつまんないからもう切ろうと思ってたんだけど、路線変更することにしたのだろうか。ちょっと持ち直したか？　相変わらず支離滅裂だけど……。薊はかなり可哀想だった。冠木星眼にカリスマ性があるように見えないので何でハーレム状態なのか分かんないなあ。単に血筋だけいいバカ殿なんだろうか。雷蔵みたいに。