読了本

西洋骨董洋菓子店』全4巻を再読。いやーやっぱ面白いわ!


東方死神 ─ メテオ・メトセラ外伝 (ウィングス・コミックス)

東方死神 ─ メテオ・メトセラ外伝 (ウィングス・コミックス)

「メテオ・メトセラ」の番外編にして、本編の1世代前の人々の生き様を描いた前日譚。1世代前なのに死神ゾルがマチカの祖父とはこれいかに。……その理由はかなり微笑ましくも哀しい。でもレインとマチカがハッピーエンドを迎えるなら、あれもこれもすべて報われるかなと思うのだ。まだどうなるか分からないけど。人は、誰か他の人のために生きられなければ生きている実感を味わえない動物なのだと言ったのは誰だったか。

エマ 9巻 (BEAM COMIX)

エマ 9巻 (BEAM COMIX)

番外編シリーズその2。後半ほとんどエマと関係ないけれど、ヴィクトリアンでくくってしまえばインドの藩王も森のリスも同じ時を生きているものなのだろう。ドロヴィルラヴラブアハーンの巻が白眉と思うが、いちばん強く印象に残ったのはテオの冒険だった。『群青学舎』の「森へ」といい、こういうのを掲載するビームはまったくすごい雑誌だと感心せざるをえない。購読してなくてごめんなさい。

よつばと! 7 (電撃コミックス)

よつばと! 7 (電撃コミックス)

これが出るまで1巻から6巻を繰り返し、マジで飽きずに読み返していた。何でこんなに面白いんだろな。プロトタイプの「Try!Try!Try!」はけっして再読に耐えうる作品じゃないのに(酷)どこが違うのか。最初はパーッと読んじゃうんだよな、読みやすいから。こんなもんか、と思いつつしばらく寝かせておくと、じわーっと心に沁みてくる。ウザいと感じたやんだも多分そのうち味が出てくるはず。
おそらく視点が成長していくんだよな……最初はよつば視点で読んでるからやんだが憎い(笑)のだが、だんだん恵那、風香、とーちゃんみたいな感じで見かたが移り育っていく。だから何度読んでも新鮮な気持ちで読めるのだと思う。最終的には神の視点に辿り着くのかな? 『よつばと!』においてはまだ私はそこまで至ってないようだ。やんだを可愛く思えるときがきっと視点が練れた時。

精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)

精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)

アニメ版「精霊の守り人」のコミカライズ。なのか? かなりの忠実さに驚いた。もっとカムイ色が入ってくるものと……それこそ原作小説の筋をも無視した独自路線をつっぱしるものと思っていたので(そしてそれを是としていたので。私は『雷火』くらいしか読んだことないが、ああいう感じならと期待していた)。しかも何だかアニメ版より展開がおとなしい。もっとはっちゃけててもいいよなあ。タンダがまだ出てこないのがちょっと残念。早く見たい。

WIZARDS NATION 1 (バーズコミックス)

WIZARDS NATION 1 (バーズコミックス)

またずいぶん独自の世界を練りあげてあるなあ。設定やキャラの紹介が中心でドラマはまだほとんど展開していない。土下座スタイルは危険だとか、「ゆきどけ」のかけらの数が移動するっぽいのとか、気になる設定がてんこもりなんだけど話がぜんぜん見えてこないのがいつものパターンなのかなと(マンガ界の恩田陸と個人的に呼んでる)。今回は強烈な個性をもつキャラが見あたらないというか、誰が主人公なのかもはっきりしないので正直不安含みの幕開け。