読了本・コミックス

カルバニア物語 (11) (キャラコミックス)

カルバニア物語 (11) (キャラコミックス)

社会や人間関係のささいなつまづき、あるいは厳しい荒波をドラマに仕立て上げる手腕にいつも脱帽してしまう。なんだかんだいってカルバニアの女性たちは強いから(それだって必死な努力と根性のたまものなんだけどね)、最後には壁を乗り越えていく。その姿がすがすがしい。道に迷ったとき、このシリーズを読むと突破口がひらけるような気がする。12巻もエキュー中心になるそうだけど、もう公爵家継いじゃったしなあ……。次はタニアの結婚問題とか進めて欲しいかも。

ラビット・ハンティング (2) (ウィングス・コミックス)

ラビット・ハンティング (2) (ウィングス・コミックス)

ティーンズモデル事務所に出入りする人々の人間模様。こんなに痛々しい題材がなぜこうも爽やかで前向きな話となるのか。どうしてこんなにも可憐に軽やかに少女漫画してるのか。相変わらずのTONOマジックにひれ伏したい気分の私です。カバを育てる鳥の話とか、あまりにもたとえが的確すぎて胸が痛い。話の焦点はクロムたちからチャイナにシフトしてきてて、読者の心をより優雅にえぐりつづける。ここまで描いても、キャラが病んでる感じがまったくしないのはほんと不思議だ。