そこかしこに透き通るような色気がはじけて香る第二巻。可愛いのから凄絶なのまでよりどりみどり。ページ多くて分厚いのもいいなあ。コミックス派なのでまとまるのは待ち遠しいけど、できるだけ長い時間この世界にひたっていたいから。
ヒストリカル・ロマンス風の連作「北の十剣」は読みごたえがあったが、コミカルな現代ものも好きだな。「続ピンク・チョコレート」で春日と三也子が再登場したのは嬉しかった。ニノンのおばさんたちもいい味だしてたし。どうでもいいがグゼニアはなんで裏表紙では生足なんだ。
「
コミック百合姫」掲載ということでちょっと悩んだが、作者のサイトに行ってみたらよさげなので購入。大当たりだった。「百合」というラベルが貼られるのはなんか違うような……と思うんだけど、女の子の可愛さにあふれてる作品集なことは確か。でもいかにも媚び媚びでない自然なところがいい。主人公が大学生の話も面白かったけど、やっぱ制服の女の子の群れって独特の存在感があると思うのですよ！ 表題作も「星空サイクリング」もしみじみイイ。でも描きおろしのしまこさんですらイイと思うんだから年齢は関係ないのかな。
うーん……かわいいんだけど、媚びが感じられてあまり好きになれなかった。「最後の制服」は好みの雰囲気だったのだが。ファンタ
ジー風味だと絵柄がはまりすぎてて、かえってださく見えるような気がする。あとどういう話を描きたいのか、ちょっと迷走してるような印象もある。ヨロイ美少女もすでに
うる星やつらの水乃小路飛鳥があるから新鮮味が……ってついつい引き算評価ばかりしてしまうが、そんなに悪い作品でもない。が、２巻はもういいかな。
