読了本・コミックス

暁星記(7) (モーニング KC)

暁星記(7) (モーニング KC)

次巻でほんとうの最終完らしい。いち読者としては終わらせないでまだまだ続けてくれてもいいんだけどな(作家がお疲れなのかもしれない)。ヒルコを本筋に、マユミ、ゲンゲ、馳雄、シバ等々と分岐した各ルートがとっかえひっかえ挿入される。クロスカッティングというのだろうか、じっくり読みたいところで「え、もう?」と肩透かしをくらう感じはちょっとある。ゲンゲルートのほのぼの感が貴重……。そういえばこの巻ではいっさいトーンが使われてないようだが、以前はそうじゃなかったよね? ペンだけで描き込まれた絵はむしろ好きなんだけども、例えば顔に描かれた斜線が影なのか赤面してるのか日焼けなのか汚れなのか分かりにくかったりはした。

あの山越えて 10 (秋田レディースコミックスセレクション)

あの山越えて 10 (秋田レディースコミックスセレクション)

家族にしろ他人にしろ、人との距離のとりかたや人づきあいにまつわる苦労はいろいろある。でも夢路さんの漫画に出てくる人々みたいに、不愉快な気持ちをためこみすぎずに言うべきことはちゃんと言い、かといって気まずさやしこりは残さない柔軟な軽やかさは見習いたいものだと思う。富子さんの入院の回と家の新築の話が好きだった。

ふしぎ道士伝八卦の空 3 (ボニータコミックスα)

ふしぎ道士伝八卦の空 3 (ボニータコミックスα)

狐や土人形、かたんぽぽとかの可愛いほのぼの系の回もいいし、白虎のような切ない回もいい。ただ絵にちょっとアニメチックなところがあるので、シリアスな話だと少々浮いて見えるかな……。