読了本・コミックス

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)

完結。ああ……終わっちゃった。すべてにオチがついてめでたしめでたしと終わることなんて現実にもないのだけど、にぎやかな一年が過ぎてみればどのキャラも挫折したり苦悩を抱えたり諦めたりしながら確実に一歩成長してるのだった。とはいえ悩んだり踏み出せなかったり引き籠ったりするのは高校生の専売特許ではない。社会人になっても、ねえちゃんもシゲもいろいろ引きずったまま、それでも生きてくんだよなあ。真島のこれからがすごい気になる。
追記。本当に好きな人がいたって他の人と寝ることがあるの! と叫んだ後であんたの事が好きなの……と言われてももう萌えない。これはもはやツンデレではなく普通の女だ。本当に好きな人に一途だからこそツンツンツンデレなのがイイのであって、別の男を思いながらツンツンする女に喜ぶのはただのマゾ。シゲと小柳は割れ鍋に綴じ蓋でお似合いだから、真島はこれを踏み台に一途なツンデレ萌女を見つければよろしかろう。ハルのおかげで道を踏み外さないで済んだんだし。
普通とヘンなオタクとを使い分けられるようになったら真島は無敵だろうなあ……。変人一辺倒だった頃はともかく、ヘンヘンヘン普通、は一部の女にとって萌えかと思われる。等々、いろんなことが読後にぐるぐる頭をめぐるマンガでありましたよ『フラワー・オブ・ライフ』は。終わっちゃってホント残念!

金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

「古本の手入れ」に興味がわいた。やってみたいけど、水を含ませたタオルなんかで拭いてヘイキなの? そういえば新古書店ではカウンターの向こうでやってるのを見かけるかな。今はなにかに対する敬意というのが生まれにくい時代なのかもしれない。何でも手軽に手に入るから、それがどれだけの人の手を経て、どれだけの苦労や熱意がこもっているかに思いが至らないというか……。漫画だけに限ったことではないけれど。

春はあけぼの殺人事件 (講談社漫画文庫)

春はあけぼの殺人事件 (講談社漫画文庫)

1991年に「別冊フレンド」で連載されたコミックス未収録作が初の単行本化。清少納言聖子とその夫・則光のコンビが宮中を騒がす大事件に挑む。ちょっとコメディタッチのサスペンス・ミステリ。おてんば聖子とおとぼけ則光がおもしろかわいい。同時収録の「レディーミツコ」は30年ほど前に描かれたもので、こっちのほうがページ数が多い。タッチがかなり違うがこれも好きな作品だ。実在の人物クーデンホーフ光子の生涯を描いた歴史ロマン。どちらも勉強になります。