読了本

新耳袋 第七夜 現代百物語 (角川文庫)

新耳袋 第七夜 現代百物語 (角川文庫)

角川文庫版はメディアファクトリーから出たソフトカバーの再編版なの? 読んだばかりの<第十夜>と出だしが同じなので頭がちょっと混乱した、のは何やら新耳袋らしい体験ではある。「訪問者」の後日談にもぞっとさせられたが「縁にまつわる14の話」は圧巻だった。死者の妄執もキレた生者の感情爆発には対抗できないのかねえ……。「サブタイ創作妖怪化」は印象低下どころか話のエッセンスが凝縮して実体を得たようでむしょうに怖いんだけど! ただ「本当にあった話」的な雑駁さが消えて作り話感は増してしまっているのはどうかなと思ったりもする。