日常の謎

文庫版<金田一耕助ファイル>シリーズを順に読んでいるところである。いくつかは自分で持っているので残りを図書館で借りている。読むうちにふと気付いた。図書館本のほとんどに書き込みがされている。しかもペンで乱雑に、決まって62頁のノンブルが○でかこってあるのだ。何のためにこんなことを。暗号? それともメッセージ?
ものが推理小説だけに不気味な気もするが、考えるにこの誰かさんは読了した本に自分だけが分かるしるしを残しているのではなかろうか。未読のと識別するため、あるいは自己満足的な所有欲から。表紙等では目立つので途中のページを選んで。62は好きな数字か語呂合わせ(ムーニーとかロブとか)または自分の年齢かもしれない。書棚を捜すともっと印を付けられた本が見つかりそうな……。やだなー。何にせよマナー違反だぞ!