読了本・コミックス

狐ケ原の異邦人―ジャパネスク寓話 (プリンセスコミックス)

狐ケ原の異邦人―ジャパネスク寓話 (プリンセスコミックス)

明治の日本にやってきた外国人記者を相手に語られる不思議な昔話のかずかず。ただの伝説なのか、それとも本当にあったことなのか……。著者の初コミックスとなった「異邦人」シリーズは優しいタッチと作風がストーリーに合っていてとても面白かった。不思議なまま想像の余地を残して終わるところも素敵。ぜひ続きが読みたい。同時収録の「新撰組青春録」は悪くはないのだがいかにも少女マンガな感じでなあ。それにしても「人魚がかわいくかけた!」ってマジですか。不気味にかけた!の間違いでなくて?

オヅヌ 1 (バーズコミックス)

オヅヌ 1 (バーズコミックス)

梶原にきの新境地。伝奇ものとは少々驚いたがなかなかさまになっている。時の権力者に滅ぼされた古の一族“キ”の生き残りオヅヌ少年は恩人の依頼によって政敵の暗殺を行っていた。だが“仲間”を持つに従い彼の心に変化が起こる……。飛鳥時代はかなり血なまぐさい時代なのでこれからどうなるかが非常に気になる。キの一族にも深い謎が隠されているようだし。ただマンガはどうしても展開が遅いので原作があるなら読みたいんだが、本にはなってないのかな。女の子のキャラがみな可愛いが、いちばんかっこいいのは蝦夷のウラルお婆。