読了本

このまえ読んだのは去年の12月。飽きないなあ私も。初めて読んだ<パーン>シリーズの一冊なので思い入れが深いのもある。シリーズの途中から読んだせいで惑星パーンのSF的な基礎知識がまったく分からず、竜騎士だのベンデン大巖洞だのブレクだの一体なんじゃらほいという感じだったけれど、辺境育ちの小娘であるメノリは世の中のことに不案内で、彼女を受け入れた竪琴師ノ工舎のほうはメノリの境遇や才能についてほぼ白紙状態なため、いい感じに双方の背景が説明されていき「不遇のヒロインが成長していく姿を描いた異世界ファンタジー&学園もの」としてしっかり楽しめたのだった。こういう文明化されてない(のには理由があるのだが)世界の日常をこまごまと描いた話が大好きなんだよなあ。