読了本

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

序盤はゆっくり進んでいただけに中盤からクライマックスにかけての怒涛の展開には目がくらむ思いだった。なんてことないエピソードが一瞬にして重要な伏線に化ける驚きはまるで可愛い犬が実は野生の狼だったと気づくようなものだ。しかし生き馬の目を抜く商売人の世界ではのほほんとしてたら真っ先にやられるんだな……のほほんと読んでた読者も一気に目が覚めたよ。ホロの可愛さも健在だったがエネクの可愛さも捨てがたい。ノーラの転職とともに引退するのかな。

何度確かめても凄いところで終わっている……。ページをめくって「あとがき」とあるのがどれほどショックだったか。でも続きはさほど待たされずに済みそうなので助かった。このラストと、ライルが来たとこは個人的にたいへん盛り上がりました。ファンタジー好き&乙女の萌えツボをこれでもかとついてくるね。世界が広がるほど話も本格的になっていくことを期待している。「一神二霊六聖」が早く全部でてこないかな。騎士団も楽しみだ。美青年ばかりじゃなくて渋いおっさん&じじいも登場希望。