読了本・コミックス

おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)

白熱する対青桐戦。一試合をよくもこんだけダレさせないまま引っ張れるもんだ。アフタ本誌でも読んでるが、コミックスでまとめ読みすると思わず没頭してしまう。しかし三橋は主人公なのに内面がつかみにくいキャラだねえ。阿部のほうがモノローグも多いくらいだし。なに考えてるのかよくわかんないからこそ一球ごとにハラハラしちゃうんだけど。巧いなひぐち! 表紙に登場してない西浦メンバーはあとマネジとシガポと……浜ちゃんやルリはどうなのかな? 一巡したらまた組み合わせを変えて三橋たちを登場させてほしい。

向こう町ガール八景

向こう町ガール八景

どこにでもいる普通の女の子たち、流行は追わずして恋愛が世界の中心でもない娘さんたちのちょっとした日常を切り取った短編8つ。押し付けがましい主義主張のシの字もなく、飾り気のない中性的なタッチで自然体のキャラを淡々と描いてるあたり、小田扉黒田硫黄などとテイストが似ているかもしれない。あんまり不条理っぽくない「サブリ」と「蜻蛉スコープ」が好き。「オオマチヨイグサ」は黒ぶちメガネの女の子(じゃないか、社会人だし)がかわいいな。